~ストーリー~
だいたいの感情は3つ数えれば抑えられる。
でも、ヒロトを想う気持ちは抑えられない───。
小さい頃からずっと一緒だったチバとヒロト。
2人の関係は一生変わらないと思っていた・・・。
ところが、チバにはずっと心に閉じ込めていた思いがあり・・・?
青年達のもどかしい恋を描いた、珠玉のラブストーリー。
(コミックス裏表紙より引用)コミックス『男子迷路』を読んで以降すっかり阿仁谷ワールドにどっぷりハマってしまったワタクシ。
この『目をとじて~』もとても良かった♪
幼馴染み・高校生という私好みの題材+独特な丸みを帯びた線画も妙に魅惑的でソソラれます。
また
「この気持ちだけは、たとえ1000まで数えたって、抑えらんない、消せやしない」というチバの葛藤や
「目を閉じて深呼吸。たったの3秒でオレの気持ちは4年前に逆戻りする」というヒロトの感情が
この本のタイトルと掛かているので余計に胸をキューンとさせるものが。
(以下、ネタバレ感想です)
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心を乱されそうになると3秒間目を瞑るクセを持つ高校生のチバは、
幼なじみのヒロトを好きになったものの告白もせず毎日悶々とした日々を過ごしていた。
ヒロトはそんなチバの気持ちに気付いており、ヒロトもまた満更でもなくチバから告白されるのを待ちわびていたが、
チバが転校すると聞いて
「チバはオレの事が好きなんだろ?」これに動揺し目を瞑るチバにぶちギレして突き放し・・・
ここまで2話まではチバ視点で展開。
就寝時に寝相の悪いヒロトに抱きしめられムラムラしちゃったり(笑)
ヒロトを想う気持ちにさえ目を瞑ろうとしたり(泣)
ああもう!この二人なにをすれちがっちゃってるんだ~!と叫びたくなってしまった。
チバの転校をヒロトが知るタイミングが悪かったこと・チバがノロマなこと・ヒロトが何様俺様なこと・などなど色々と原因はあったわけですが。
3話からはヒロト視点。
チバとを突き放して以降、4年ぶりにチバとヒロトが再会し、ようやく二人の気持ちが重なり合ってハッピーエンド。
この合間合間にチバとの高校時の回想シーンが折り込まれ、いやはや描き方が上手い!
寝相が悪いせいでチバに抱きついたと思われたシーンは、この時わざとヒロトがチバに抱きついていた事とか、
実は完全にヒロトもチバにメロメロだったとか・・・色々と胸キュンポイント盛り沢山。
さらにチバと再会後のヒロトの緊張っぷりが可愛らしい♪緊張しすぎて、彼女いるのかと聞いたり、かと思えば
チバが食べ物をエロチックに食べる様子にヒロトがエレクト↑しちゃったり(笑)最終的に二人が合体するシーンはないものの、(前述した)チバの食べ方だったり・ヒロトの指をチバに舐めさせたりなどに等等
なかなかムフフとさせられるので、そういった面での物足りなさはなくむしろ耽美に感じた。
ラストで描かれていた、チバの耳の傷のワケには参った~♪
ヒロトも相当チバが好きだったんじゃないのYO(≧∇≦)お気に入りの一冊になりました。今後も阿仁谷作品を追いかけようと思います☆
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